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2025/01/22 20:15 |
十日目日記。サマバケイベント。
さてさて、遅ればせですがサマバケイベント夏の部の日記です。
やたら時間が掛かったのはご愛嬌。…チキレが間に合わなくて燃え尽きたとも言う。

まずはこのSummer Vacationを計画して下さったレンタル宣言のコミュの方々と、日記イベントという、絵の描けない自分でも参加できる企画を立てて下さったエゼさん(256)に感謝を。
同行者として行動してくださった皆様、好き勝手に使わせて頂いて申し訳ありません(死)
もし不快な記述などがありましたら即削除させて頂きますので、どうぞご連絡をお願いします。

…正直、色気より食い気のキャラなので女性陣のセクシーな水着について深く語れなかったのが大変心残りです…くそう。
エゼさんの企画に参加された皆様の日記についての感想はまた別記事で。
昼の部の日記が終わったら…俺、銀狗さんの企画に便乗した夜の部の日記を書くんだ…(見事な死亡フラグ台詞)


あーあーテステス、本日は晴天なり晴天なりっていったら晴天であって、そう、夏である。
夏と言えば海!! そして海の幸と屋台!!!
……本日はそんな感じで、夏を満喫する俺の様子を一人称の日記でチキレしつつお届けします。



そんなわけで島の中にあった面白そうな看板が目に留まったのが縁で、今日は朝から結構な人数で集まって海で大騒ぎである。
いやー、しかしあれだけ大勢の人間が一斉に集まると迫力だろうね! どれだけの人数集まってるか知らないけどとりあえず推測で物を言っておこう!(こら)

とりあえず、何か前回のまくらの件で大勢の恨みを買っているとか噂に聞くハーフエルフの少年がイベントを打ち上げてたので便乗することにした俺。
……しかしアレだよな、女性って結構怖いっていうのに、あの煩悩力は見習った方が良いのかな、でも反撃怖いよな(しみじみと)


◆◇◆


「ってーことで、俺、参上っ!」

そんなわけで早朝、集合場所の港に来てみると、事前に聞いてた参加者は半数くらい揃っていた。
皆律儀だよなあー、と眺めていると、不審な行動をしている人が、一人。

「むむ、もうちょっと、もうちょっとですよ……くっ、スカートの丈をもう少し詰めて貰えないと……っ!」
「……うわー……格好良いなアレ。本当にやるあたり」

古典的だった。ある意味感動すら覚える古典的覗き手段だった。
段差のある場所の下にしゃがみこみ、必死に絶対領域に挑もうとする姿は男性として尊敬するべきなのかもしれないお約束だった。
そこから女性陣に見つかり叩きのめされるところまで感動するほどお約束を踏襲していた。

「……そこまで直球じゃなくても、どうせなら分からないように地面に四角い鏡と石をタイル上に並べてカモフラとかすればいいのに」

まあ見つかるだろうけど。そしてそんなことを提案なんて女性陣が怖くて出来ないけど。

「あー、ともかく、今日は楽しい日になりそうだなー」

悠々と空を滑空して降りてくる竜の姿を見上げながら、俺は努めて近くの打撃音と悲鳴を聞かないように現実逃避したのだった。


ほてほてと歩きながらご挨拶とか自己紹介とか色々と。他の人は皆結構知り合いっぽかったけど、自分はALL初対面だったので、最初の挨拶は必要だろうということで最初くらいは丁寧にしないとな。
その道中も騒がしいやら流血やら大変賑やかである。……っていうか、あれだけやられたり鼻血を噴出したりしても死なないのは流石ギャグ時空だと思う。俺はまだあの域まで達してないので憧れる。憧れるなという突っ込みは聞かない(聞こうよ)


◆◇◆


砂浜に着いたので、やっぱココは定番だろう! と、用意してきたスイカと目隠し、棒を取り出してスイカ割りにいそしむ事になった。
ジャンケンで決まった一番手はさっきの尊敬すべきエロ青年・セイガくん。

「では尋常に……スイカ割り一本目、勝負っ!」
「あっち、あっちですよー。あ、もうちょっと右、そう、真っ直ぐですー」「……にゃー」
「いや、そっちじゃないですよー! 逆逆、くるっと回ってー! 35度ほどー!」
「いやいや、だまされちゃいけないよ、そのままでいいんだって」
「あはははは、右だよ右、いや左~」

目隠しをしっかりと巻きつけた彼の周りで、皆して好き勝手に方向を示唆している。これじゃあ行くべき方向も定まらないだろうな、と思いながら更に引っ掻き回す為に声を出そうとしたその時。

「ぶ……っ!」

横から謎の噴出音。……いや、謎じゃなかった。さっきもなんか聞いた気が。
ふと顔を上げると、目の前にはスイカが2つ。……じゃなくて、たわわに実った魅力的な果実が2つ。

「……なるほど」

流石夏、開放的なその姿から垣間見えるまばゆい肌色と上下に揺れるふくらみはとても魅力的だろう。
納得した、丁度その時。

「スイカ……!」

くわっ、と目が見開かれた気がした。いや目隠しの下だけど見えた気がした。
って、あれ? 何かいつの間にか目隠しが外れてるような。
そんな彼の前には、エゼくんも反応したふたつのふくらみが――。

「スイカさぁ~~んっ!!」

セイガくんはそのまま、スイカ――と見紛うたわわな二つの果実へと――。
――勿論、その結末は言うまでも無く。

「く……っ、でも、本、望……!」

我が人生に一片の悔い無し、と背後に書き文字を背負いながらスローモーションで倒れていくセイガくんを見ながら、俺は神妙に両手を合わせる。

「ちゃんと墓穴は掘ってやるから、成仏してくれよー(-人-)」



――さて、気を取り直して第二回スイカ割り大会の開催である。
スイカ割り役も交代して、スイカ役も交代ということで。

「ひーーー! 死ぬ、死にますから! いや、左ですよ左、駄目駄目後ろ向いてーー!!」

今度のスイカは自分から喋ってくれるので、場所を特定するのも楽そうだった。まる。


◆◇◆


お次はまたも定番、ビーチバレー。
しかし、しかししかししかし。俺は組分けに全力で抗議をしていた。

「絶対そっちのが強いってー!! 無理無理、絶対無理!」
「大丈夫ですよー、女性ばかりだから、それほど強くはありませんってー」
「そうですよ、そちらも皆さん強い方ばかりですしっ!」

ニラ子さんとセリーズさん、二人してにこにこと笑っているが――。

「っていうかでけーってそこの竜のひと!」

指差す先には、コート半分を悠々とカバーできるでかい竜。

「これくらいは女の子へのハンデだよ、大丈夫だってー」
「無茶無理無謀! そこ! そこ見てそこの人たち!」

ビーチバレーなんである。よく動くのである。何がってそりゃ男性の夢と希望と煩悩と欲望とかそんなのが詰まった大きな膨らみが。そして女性+竜チームと男性チームで分かれるということは、真正面に女性陣が見えるのである。
うん、そりゃ俺も男だし気持ちは分かるけど、でも出血多量手前とか心持ち前屈みとかいう人がいると無理だって! 勝てないってアレ!

「ふふ、腕が鳴るな……さあ、始めようか」

しかも途中合流のソニアさんはバリバリやる気で、背中にオーラなんか背負っちゃったりしている。

「オウミさん……死ぬ覚悟、ありますかー。俺はまだ生きたいですーー」
「ははははは……まあ、精一杯、頑張ろうか……」


――そして、十数分後。
やっぱり、結果は言うまでも無かったのであった。


「死ぬ、死ねる……」

ぴくぴくと動く屍が、4体。
心持幸せそうな屍も混じっているのはご愛嬌。アザだらけになった俺たちを見て、黒猫がニャア、と呆れたように鳴いていた。


◆◇◆


再起不能状態からなんとか回復した俺はそろそろギャグ時空の住人になれるのかもしれないと思いつつ、昼飯時なので釣り職人・オウミさんが釣ってきた魚や皆が持参してきた食材を調理していた。

「っていうかマジ釣れてるなあ、いや、流石釣り職人」
「皆の役に立てたなら良かったよ。この後は二人に任せるから、楽しみにしているね」
「はーい、皆の為に頑張るから、待っててね」

料理担当は俺とハクくんの二人。普通女性陣がするものじゃないのかとかいう突っ込みは男女差別である。よって受け付けない。
……あれ、そういや俺の知人周辺って料理する女性を見かけたことが無いような。……あれ?

……えー、気を取り直して。
それにしても豪華な海の幸である。これなら料理のしがいがあるというものだ♪
持参の野菜諸々を引っ張り出すと、ハクくんがちょっと唖然とした顔でこちらを見ていた。

「……って、ソレ全部持ってきたの?」
「おう、まあ体力の問題で少なくなったがこれくらいはな!」

魚介類は大丈夫としても、肉が無いとちょっと寂しい。それならバランスを取って野菜類が無いとお話にならないし、彩りも寂しくなる。

「基本的な料理は見た目も大事だからな! 色とりどりだと食欲も沸くってモンだし!
まあ俺自身はそんなスキルが無いわけだが!」
「無いんだ……」

無駄に偉そうに出来ないことを威張ってみて呆れられながらも、調理担当二人はさくさくるんるんとご飯を待ち侘びている一行の為に調理を行うのである。料理人の鑑である。褒め称えても良いので褒め称えるがいい、とか言っておこう。言うだけならタダだし。

「あ、コレとか入れたら面白そう、かも……?」
「おぉ、いいなあソレ。じゃあ俺はこっちをチャレンジしてみよう!」
「……あの。
二人とも、ご飯作ってるんですよね……?」


◆◇◆


「「「「「「「「いただきまーす」」」」」」」」

皆で仲良く唱和して、先ほど製作された力作の並んだ昼食会の開始である。
メインは海らしく、シーフードカレーとシーフード塩焼きそば。あと他に色々持ってきたのが数種類。
ちなみにこっそりカレーをよそう際にちょっとしたお茶目を加えてみたところ、早速ヒットして海へと走っていった人がいたりしてみたり。……よし(にやり)

「美味しいですねー、これ」
「うん! 皆で食べると更に格別だよね」
「ふむ、悪くは無いな」

女性陣には概ね好評のようである。良かった良かった。
男性陣はと言えば、海に走っていった人はほっといて……ありゃ?

「何してんだー……って、愚問だったな」

折角の美味しいゴハンだというのに、箸が完全に止まっている人がいると思えばエゼくんである。しかし不審に思う暇も無く視線を追えば全ては明白であった。
食べる。会話したりお代わりしたりで動く。何がって人が。その人に付随するモノが。

「うん。これもまあ、青春だよな、夏の」

思わずしみじみと呟いてみたりする俺であった。
――あ、鼻血出して倒れた。

「しかし、これだとエゼくんのゴハンが無駄になるわけだよな」

まじまじと全く手の付けられていないエゼくんの前のゴハンを見る。

「うむ、ゴハンを残すことは材料を調達してくれたオウミさんや調理した俺とハクくんに失礼だから、片付けることこそが親切ってことだな」

親切だよ? ホントだよ?

「――では、頂きます(-人-)」

もっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅ……。

親切で無心に眼前の食事を平らげる。ちなみに倒れたエゼくんは羨ましいことにニラ子さんの膝枕で養生中である。気が付いたらきっとまた鼻血出すんじゃないだろうか。
羨ましそうにしている男性陣の箸の動きも覚束無いので、コレ幸いと親切心で彼らの皿へも箸を伸ばしてあげる俺。ああ、本当に親切だなあ俺。
――だがしかし、俺は忘れていたのだった。うっかり。本当にうっかり。

「むぐ……っ!?」

口に含んだモノからは、何とも言えない、味、が――

「し、ま……」

そう、俺は忘れていたのだった――残された皿の中には、俺のちょっとしたお茶目も混ざっている、ということを――!!

――視界がぼやける。
――世界が歪む。
――呼吸が覚束無くなる。

「く……で、でも、食で倒れるなら――悔い、は……」

ばたり。

――それでも最後まで箸を手放さなかった自分を、俺は褒めてあげたいと思う。
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2007/07/13 17:06 | Comments(0) | 行動記録

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